私たち津田沼混声合唱団は暗譜で歌う合唱団でした。
誰もが暗譜が得意なわけではありません。
様々な思いやこぼれ話、工夫、ちょっと誇らしかったことなどを紹介致します。
また暗譜に関する考察もご紹介します。
津田混は「暗譜」の合唱団』
・・・というのは過去の話。今は必ずしもそうではないという前置きから始めます。
私が入団した15年前、当時、演奏会はもちろん、地域の合唱祭なども全て暗譜で歌っており、ここが初めての合唱団だった私は何の疑いもなく「暗譜は津田混の伝統」、そういうものだと思っていました。
しかしコロナ禍を迎えた2020年あたりから徐々にその風潮は絶対的なものではなくなってきました。(コロナ対策で練習時間が削られ、暗譜が難しくなったということもあります。)
昨年の第43回定期演奏会では遂に楽譜を持ってステージに立ちました。これは指揮者の溝口先生の意向によるものです。
溝口先生のお考えは正式には確認していないため、私の勝手な解釈ですが・・
良い演奏をするために「楽譜を見ないで歌う事」が必ずしもBESTではない。「暗譜」の良さを残しながらも楽譜は持ち、しっかりと歌いましょう。(←溝口先生、間違っていたら直してもらえますか?)(解釈ありがとうございます。個人的には結構反暗譜派です。演技のついたオペラには必須ですが、宗教曲や通常の合唱曲には無用と思っていました。合唱音楽は決して私たちの伝統音楽ではありませんから、様々な所作や演奏について、固定したものととらえずに、変化を恐れないことが大切と思います←溝口)
●「暗譜」について過去に団員から以下のような意見もありました。
・我々がやっているのは本当の「暗譜」ではない(ただ歌詞とメロディを暗記しているだけ)。本当の「暗譜」とは何も見ずに楽譜を書けるくらいを指す。
・楽譜を持つことで、今までの演奏会では多くの方から「全員が暗譜していて素晴らしい」とのお褒めの言葉を頂いていたが、これからは純粋に演奏そのものを褒めていただけるように頑張らなくてはならない。←楽譜を持つことで却って気を引き締めなくてはならないと思った意見でした。
・津田混創設者の青木八郎先生は、「暗譜は演奏会へ足を運んでくれたお客様への最大のサービスだ。暗譜で歌えるくらい練習してきたという証なのだ」と仰っていた。←この言葉は説得力がありますね。でも考えようでは、楽譜を持つということは、そのさらに上をいかなければならないという風に思わなくもありません。
「暗譜」のメリット
・歌っているとき楽譜を見ないので、全員が下を向かない。
・今鳴っている音に集中できる。
・演奏会間近の緊張感が強く、より真剣になる。
・手ぶらなので体が楽。
「楽譜を持つ」デメリット
・楽譜にかじりついてしまうと下を向いてしまう。(前を向いて歌うのは結構難しい)
・指揮者と楽譜を見て、かつ周りの音も聞くのでやることが多い。
・楽譜を持つので本番も何とかなると思い、自主練習を怠りやすい。
・楽譜を持つ手が疲れる。(余計なところに力が入り姿勢が悪くなる可能性もある)
「暗譜」にせよ「楽譜を持つ」にせよ一長一短があるのですが、今年の第44回演奏会もメイン曲(ブルックナー:テ・デウム)は「楽譜を持つ」ことが既に決まっていますので、敢えてデメリットだけを述べました。ほとんどは「暗譜」のメリットの裏返しとも言えますが・・ということは、このデメリットを克服すれば「暗譜」より上を目指せるということに!・・(笑)
まあ、そんな簡単なことではないですし、今は目の前の音楽を完成に近づけることが先決ですが、最近ふと「暗譜」コーナーが目に留まったので思ったことを書き連ねてみました。
皆さんのご意見も頂けると幸いです! 2024/6/12 (a。s)/
〜暗譜初心者のつぶやき〜 2017年4月8日
"暗譜"って苦しい?つらい?出来るか不安?出来なくて情けない?逃げ出したい?私の場合、全部あてはまりました。
昨年6月に津田混に入り、定期演奏会までの5ヶ月で18曲を歌えるようにし、そして暗譜まで・・・。とてつもなく高いハードルでした。
ちょっと大げさですが、生涯でこんなに歌の練習をしたことはありません(笑)。
誰かが言った「練習は不可能を可能にする!」という言葉をひたすら信じて、練習時のレコーダーを聴いて聴いて、歌って歌っての日々でした。
暗譜という暗い長いトンネルをこつこつ歩いて行くうちに、はるか向こうに小さな光が見えてくると、ほっとし、うれしさも出て来ました。
その頃、私の目標は暗譜することでしたが、本当の目標はその先にある定演で、仲間と一緒に楽しく、気持ちを込めて歌うことだったのだと後で気がつきました。
歌い終えた後の感動、充実感は忘れられません。暗譜で苦しんだことも忘れてしまう程です。
今年5月に青廊会演奏会がありますので、ギアチェンジしてまた暗譜に勤しみます。(アマデ・ウス子)
津田混が暗譜の合唱団なのは知っていました。
しかし7月に入団して、定演が数か月後に迫っているとはいえ、1か月ほどで「楽譜をはずせ!見るな!!」
当時の指揮者である青木先生のお言葉には途方に暮れました。あんまりです。
でもある時、こうもおっしゃいました。
「暗譜は来てくれたお客様にアマチュア合唱団のできる最高のサービスだ。暗譜で歌えるほど練習してきましたという証なんだ。」
それを聞いて、なんだか暗譜がつらくない。自分も出来る。そんな気持ちになりました。
津田混には“暗譜は40%で良い”というシアワセな伝説もありますし・・・。
定演当日には周囲の力を遠慮なく借りて、限りなく100%に近い自分に一人ひとりがなれている。
きっとそうに違いない。それが切なる私の願いです。Sop.T
私は今から8年前に当合唱団に入団した者ですが、当時、合唱経験など何もなく、
クラシック音楽は好きでしたが聞くのが専門で、演奏することなど考えたこともありませんでした。
そんな私が(清水の舞台から飛び降りる気持ちで)やってみて、これはとんでもなく楽しい事だと知りました。もっと早くやればよかったと思ったくらい。
・・・しかし暗譜です。これは不安でした。この合唱団に入るきっかけは習志野の「第九」に参加した延長でしたが、
「第九」の場合は巷に音取りCDやカセットテープなるものが用意されており、当時会社から帰ると楽譜を片手にそれを聞いては小声で歌う
(賃貸マンション住まいで夜でしたから)ことを毎日繰り返していました(なつかし〜)。
今から思うと「第九」の合唱部分はそれほど長大なわけではないのですが、当時は初体験でしたから相当必死でやってました。
ところがです!津田混に入団し、初めて渡された楽譜はハイドンの「天地創造ミサ」。
これには音取りCDなんてものは存在しません。かろうじて団員の方から渡されたアーノンクールが振った
この曲のCD(コピー)が手元にあるだけ。それを聴いても混ざった音はパート別に聞こえてこない。
楽譜を見ても全く読めない。難しい。初めて見るラテン語・・・その前にメロディを覚えるのもやっと。
・・勢いで入団したけどこれはちょっと甘かったかな?などと結構弱気になりそうでした。
しかし入団した以上そんなことは言ってられない。これは毎日少しずつでも復習するしかない。
出来ないなりに30分でも15分でも良いから歌ってみる(やはり小声で・・・近所への気遣いというより
本当は家族に歌っているのを聞かれるのが恥ずかしかったからですね。今は全く気にしませんが。)
でもそうこうしていると、思った以上に覚えられるもんですね。
8月の強化練習の時に、当時ご存命だった青木先生から「楽譜を見るな!」と言われて不安で恐る恐る譜面から目を離してみると案外歌えていたのでした。
要するに数をこなすこと。100回、200回・・・(実際にそんなにやってはいないと思いますが)
でもそのくらい練習する気持ちがあれば暗譜はそれほど難しいことではない気がします。
今は当時より慣れてしまい、毎日まではやっていないですが演奏会が近づいてくると伴奏代わりに演目のCD
(輸入盤で購入したり、YouTubeから拾って来たり)を聴きながら最初は譜面をしっかり見て一緒に歌う
(間違った音で歌っていないか確認する意味もあります)、次に楽譜を見ないで歌ってみる。
これを日に1回という感じで行う。最初のうちは少し辛いですが、だんだん覚えてくると楽しく出来るようになってきます。
あとコツというと偉そうですが、自分のパートの音だけ覚えるより、伴奏部分や、ソロや他パートだけの部分も続けて一緒に歌うと良いです)
特に音の入り方が難しい部分などはそのような覚え方の方が簡単なように思います。あくまで私見ですので、ご参考まで。(a。s)/
暗譜のこぼれ話 2017年1月29日(土)
前回投稿なさった、MMさんと同様、昨年(7月)に入団しました初心者の小生であります。
昨年10月30日行われたの定期演奏会のメイン演目が?土の歌?になったとのキャッチフレーズにて6月にお誘いを受け、入団を考えるようになりました。
この曲目は、遥か30数年前の高校生時代に音楽の先生(若い女性の先生)に「今度、千葉県文化会館で高校合唱コンクールがあるのだけれど、
うちの合唱部は男子部員が1人しかいない(その生徒はバイオリンが得意であった、オーケストラ部がないので合唱部に入部していた。)ので、応援してくれない?」
と頼まれたので、先生と部員(女子部員?)のためなら、、、と他の男子生徒と(確か5人だったと思う。)夏休み〜秋の本番まで、
にわか部員で練習に励み、コンクールで歌った曲目になります。
それから、合唱はしたこともなかったのですが、過去のステージに立ち、千名ほどの観客席を前に唄い切った快感は、何十年
も経っても、不思議と脳裏の奥底に刻みこまれているものですね。(他の曲目?海はなかった?も唄いました。哀しい歌詞でしたが、
なにかジーンと心に滲みた記憶もあります。)ということで、お誘いを受け6月末の津田混の練習に見学に伺い、大勢で声合わせ唄うって楽しい。と感じ、入団いたしました。
前置きが長くなりましたが、ここからが小生のこれまでの暗譜方法のご紹介になります。
今、または近いうちに合唱を初めていたいな。津田混に入ってみたいな。とお考えの方は、ご参考にしていただければ幸いです。
ひとつ目は、過去に土の歌のパート演奏(私の場合はテノール)が録音されているCDを頼りに、自己練習。
ふたつ目は、練習時にICレコーダーに録音し、練習日以外の日でも自己練習。
特に、ICレコーダーに録音されている、ベテランの方の唄声を聴きながら、自分の唄声を合わせていく(真似ていく)を何度も何度も
音程やリズムが取れるまで、繰り返し行いました。
次に歌詞ですが、1フレーズを覚えたら、1+2フレーズ、2フレーズまで覚えたら、1+2+3フレーズというように、積み重ねて覚えて
行きました。
もちろん、練習日には、ベテランの方の唄い方を真似たり、先生のご指導を楽譜にメモし、初心者の小生にとって常に新しい気付きと
ともに、チーム・テノールの1員として、また津田混の1員として頑張ろう、と心掛けています。
昨日は、注文していた前述の定期演奏会のDVDを受け取りました。
練習から帰って来て、ビール片手に視ました。
I.M先生のピアノの演奏やアンサンブル・リベラルのオーケストラ演奏とともに、たくさんのお客様の前で津田混の皆さまと一緒に合唱を
披露できたこと、このうえなく嬉しい限りです。
また、コラボレーションしていただいた?こぶしの会?の皆さまの演奏も素晴らしかったです。
今年は、娘の小学生入学時に購入した、CASIO製キーボードを使っての練習にトライしてみます。
5月に演奏会がありますので、歌詞と音程に自信を持てるよう反復練習を積み重ねようと思います。
by.テノールYM
初心者の暗譜
昨年3月に入団して、約10ヵ月が経過した。今日、10月末の定期演奏会のCDが完成配布されたのでじっくりと聞いてみた。
こんなに素晴らしい津田沼混声合唱団の1員として歌わせていただいたのかと改めて驚き、かつ感動し、誇りにすら感じた。
テレビやYou Tubeで聞く演奏にまったく引けを取らない見事な演奏だったと思う。
正直な話、私は中学校以来楽譜を見て歌ったことがない。友人や妻・子供からは、「半音狂っている」
と言われて次第に音楽から遠ざかった生活をしてきた。しかし、75歳を迎えるにあたって自分の一生が「音痴」
であることが情けない思いがしていたところに、指揮者の溝口先生のオルガン演奏を聞きに行った妻が
「津田混」の初心者歓迎の案内チラシを見て、私にも練習を見に行かないかと誘った。
もちろん、歌に自信のない私には入団を許されるとも思っていなかったが、ベテランの人に挟まって歌ってごらんと勧められ、
恥も外聞もなく小さな声で歌ってみた。もちろん、うまくは歌えないのだが両隣のベテランさんにも、指揮の先生にも
「私に狂っている」とは言われなかった。暖かい心遣いに少し安心した。
それで1日目が過ぎ、次の練習もその次の練習も恐る恐る練習に通い始め、未だに、
自分が合唱団の一員として貢献できるようになったとは思わないけれど、8カ月目に定期演奏会を迎えました。
入場券をご近所の人たちや、日頃お世話になってきた人たちに渡した。演奏会終了後、「上手だった」「感動した」
「涙が出た」などと感想を述べてくれた。恐る恐る「ところで、私が間違ったところが分かりましたか?」と尋ねてみても、
誰も気が付かなかったと言ってくれたので少し安心していましたが、CDを聞くまでは心配で仕方がなかった。
今日、初めてCDを聞いてみて自分が間違った場所はまったく気が付かない程度だったので本当にホットしたが、
ベテランの団員や指揮者の先生にはご迷惑をおかけしたのであろうと恐縮しています。
あるとき酒席で別のベテラン団員から「津田混はそれではダメなんだ。」と言われたのも少し気になっていましたが、
不十分だった自分でもベテランの人たちがカバーしてくださるのだから、もう少し団員として頑張ってみようと自分を言い聞かせています。
感動してくれた人々からの感想の中に「あれだけのボリュームを良く暗譜したね!」と言われた。
はっきり言って、未だに完全には覚えきれてはいません。隣のベテランさんにリードされ、
指揮者の先生のタクトを見て思い出しながら歌ったのです。しかし、約20曲を暗譜で歌うのは、相当難しいことでした。
妻に言わせれば、「レコーダーを小範囲に限って、楽譜を見ながら何十回も繰り返し歌わなければ覚えられないよ!」とか
「ピアノを弾きながら音程を合わせなければ覚えられないよ!」と言われる。
しかし、楽譜の読み方はある程度理解できるが、それに合わせて声を出すことすらできない自分には、
ピアノはもちろん別の楽器も弾いたことはないのだから「ピアノを弾きながら覚える」ことなんて、できるわけがない。
そこで、私の暗譜方法は、家にいて楽譜を見ることができるときは、レコーダーを聞きながらできるだけ大きな声で
(隣近所のことを気にしないで)歌うことと決めた。
その他はインターネット囲碁をやりながら、TXを見ながらバックグラウンドミュージックとして流す。
車にもDSを挿入してゴルフの行き帰りに大声で歌う。ウオーキングしながらも、自転車をこぎながらも鼻歌で歌う。
船橋市アリーナでトレーニングマシーンを動かしながら聞いたり、病院での待合や気分を変えて喫茶店に入ってから聞いたりもする。
ウオーキングしながら聞いていると自然に声が出ているのでしょう、近辺の人から奇異な目で睨まれたりする。アリーナでは、
「皆さんに迷惑になるから声を出さないでください。」と注意されたこともありました。
妻には、「効率が悪い」と言われるのですが、歌詞も音程も旋律も強弱も休符も一挙に覚えるには、
ベテランの人の歌をできるだけ譜面を見ながら繰り返し聞いたり歌ったりすることであり、
譜面を見ることができないときでも繰り返して聞くことで「体で暗譜」しました。
しかし、新年度(二年目だから)は、多少工夫を始めています。指一本ですが「楽譜を見て、音を弾いて、
その音に合わせて発声してみる」という努力を試みています。ベテランさんは、一度曲を聞いたり、
一度譜面を見れば歌えるのでしょうが、私には何十回聞いても見ても覚えられないのが現実で
それでも、休まず練習に参加し、恥ずかしがらずに発表会や演奏会に出て、
「歌って面白い!音楽には深みがある。一生懸命歌ったら興奮した。」ということを体感し、
演奏会に来てくださった方々から、お褒めいただいたことも励みにもなり、
団員の方々にも「やさしい心遣い」をしていただいていることに感謝しながら、
今年は暗譜の苦しみを少しずつ楽しみに変えていきたいと思っています。
平成28年 3月入団 M、M、
2012年8月31日
合宿のとき、暗譜のことが話題になりました。以前、自宅での練習方法について書きましたが、
それは新しい楽譜をもらったとき、どうやって練習していくかということでした。今回は、暗譜とは少し離れますが、
ひととおり歌える8・9月になってからのことを書いてみます。特別なことはしていませんが。
1)準備として
以前に書いた1〜3をやってみます。(過去の分をご参照ください)←このページのもう少し下に載っています。
2)「休み(休符)」について
今、わかっているところとわかっていないところをはっきりさせましょう。この時期にわからないというのは、私も含めて、
自分のパートメロディはわかっていても、一体それをどこで歌うのか、いつ休んだらいいのか「休符」があいまいなので、
結果として「歌えない」という場合が多いのではないでしょうか。
「休み」を整理しましょう。
どうしても休みがわからない場合、少々危険ではありますが、他の特定のパートが歌う「あの音」の次に入るようにする等、
気をつければかなり歌えるようになると思われます。
3)歌に入る前、「出だし」について
(楽譜を見ていてもいいので)歌う何小節か前のマグルーダー先生の伴奏が頭の中で聴こえてきますか。
歌い始める1小節や2・3拍前でもいいので、ピアノ等で弾いてみて「ここで入る」という確認をしましょう。
4)「音程」について
わからない、間違えて覚えてしまったところに気がつくのもこの時期です。音とりに関しては、王道はなく、
自分でピアノ等を使って確認するのがいちばんです。弾けない人、暗譜練習も兼ねたい人は、少し歌えるようになった段階で練習のとき、
楽譜を見ないで周りの人の声を聴きながら歌ってみることをお勧めします。これを早めに始めると、他の人はまだ楽譜を見ていますので、
音は自分よりずっと正確なものを聴くことができます。というちゃっかりした方法です。(過去の分をご参照ください)
5)練習を録音する
ピアノ等がない・弾けない、ひとりだと休みも数えられない人は、練習をまるまる録音してしまい、
自宅でもう一度レッスンを受けましょう。このとき、楽譜はしっかり見ましょう。時間はかかりますが意外と近道です。
注意を受けたところは録音メディアが教えてくれます。溝口先生が「通してみましょう。」とおっしゃったところでは、曲全体の流れをつかむことができます。
いかがでしょうか。多少の方法の違いはあれ、皆さんも実践されていることと思います。
たぶん、うまく歌えないなと思っている箇所も同じです。そして、大変だとかいいながら楽しんでいるのが私たちです。大いに合唱を楽しみましょう。
アルト 松永
2010年9月5日
自分では暗譜が苦手という意識があるので、あまり人にい要求したくないのだが
今日の練習では、きつく言ってしまった。この欄の先達の方々も言ってくださっているのだが、
暗譜は結局音楽を楽しむための手段だと思う。手段というにはあまりにも
その努力は巨大であるが。
私の敬愛する合唱指揮者の某女史は、暗譜するヒマなんか無い、とおっしゃっていたが、
彼女の指導する合唱団も日本人の作品を歌うときは暗譜だった。さらに、人数の多い合唱団の本番で譜面を持った人、
持たない人が混ざっている本番も拝聴したことがある。自分も合唱にかかわっているから、よく意味はわかるのだが、
私なら、いや、津田混ならもうひと踏ん張りしたいと思う。と、いうことでぜひ時間とエネルギーをかけて
暗譜したいと思う。私たちアマチュアが最高峰の精神に触れるチャンスなのだから。
1回目のオーケストラ合わせがありました。暗譜で歌う津田混ではもしかすると一番きつい時期がやってきました。
芝居の入るオペラと違い、宗教曲の演奏を暗譜で行うことに実質的な意味は無いのかもしれません。
しかし、アマチュアがこれだけの知性のこめられた作品を演奏する以上、暗譜は避けて通れないような気もします。また、楽譜を
持つと、40分以上その姿勢を保持しなければならないことは、実際大変きついことです。少人数のヴォーカルアンサンブルならば、譜面台を置いて
歌う方法もありますが、オーケストラと共演する津田混の場合は舞台が煩雑になりすぎます。そんなことを考えていくと、
これからも津田混はずっと暗譜で歌います。
さて、暗譜の時に、是非、セリフや青木先生得意の体の動きとともに、
ここが「ポイント」というような出だしや、他のパートと2度でぶつかるような所の
音もしっかり意識して覚えたいものです。一緒に歌っている方の声を思い浮かべられる場所があればそれも
覚えて・・・思い出しておきましょう。普段のピアノとの練習と違う響きの中での演奏は、
普段以上に動きや勢い、時には数を数えることにに頼りがちになりますが、一緒に
歌う声を思うことで、正しい音に導かれることでしょう。
ハイドンのこの曲を学び歌うほど、このミサ曲をきちんと書いていることに驚かされます。まず、
キリエからアニュスデイまで、実にバランスよく同じような熱意を持って
書かれています。最初から最後まで気が抜けないのです。ハイドンというと、実はモーツアルトやベートーベンより一段格下の、
軽い音楽のように思っていましたが、
この曲と出会い、それは大きな間違いで、時代様式の中で最大限の努力を払った作曲家であることを改めて確認しました。
古典派の時代様式の中にはすでに、次のロマン派に続くような新鮮な響きがかくされています。
バッハがしばしば音楽の父と呼ばれるように、パパハイドンと言われる意味にも合点が行きました。
一音一音、大切に見て、覚えて、最高の演奏につなげたいものです。(M)
どうやって暗譜をするかという問題は、合唱する人(アマチュア)には、共通の課題のようで、最近、ある合唱団の機関紙での記述で、『どの曲も100回やれば、覚えられ
る。』、との説があるのを見つけました。以下、同じような考察(検討、計算)がそのその中でもされていたので、
暗譜のためにどの程度の自主練習が必要になるのかを、津田混の実態を踏まえて考察して見ましょう。
ハイドンミサが40〜45分くらい、邦人作品(青廊会と定演で2
回)が(20〜25)x2=40〜50分とすると、
演奏時間の総計は、80〜95分となります。
100回練習(歌唱)するとすると、8000〜9500分となり、およそ
130〜160時間となります。
定期練習は一年間で365日=52週(回)、2ヶ月前から臨時練習(計8回)があり、とすると、
(52回+8回)x3hr=180時間となります。
これだけ見れば、練習のみでも、皆勤し、かなり意識を集中して、励めば、100
回以上演奏(歌唱)していることになると推算されるので、誰でも覚えられるということになります。
ところが、ご存知のように、津田混の3時間の練習では、
ー 発声 20分(10%)くらい
ー 音取り(パート別)が、全体の20〜25%くらいでしょうか
ー 音楽監督の貴重なるお話し等で、10〜15%くらいでしょうか
ー 練習終了時が、21時でなく、その前にということで、10%程度
があって、演奏していないと思われる時間があるわけです。
そのことを考慮すると、演奏(合唱)している総時間は、
180時間x(100%−10%−20%ー10%−10%)=約90時間となります。
不足している練習時間は40〜70時間となり、これを各自自主練習にて補うことが要求されます。
とすると、演奏会前の2ヶ月くらいは、暗譜するためには、毎日1時間くらいは、自主練習必須ということです。
これは、かなりのことにて、相当なる努力が、必要となります。
やはり、パーフェクト近く(ほぼ100%)の暗譜達成、というのは、至難の業のようです。
そこで、貴重なるアドバイスとして、アマチュアでは、40%覚えれば、ほぼOKというのを思い出しましょう。
これを信じるならば、上記のような推算、考察からすると、練習をサボらず、皆勤するならば、かなりの程度
暗譜できてしまう、ということにもなります。
が、しかし、これでは、なかなか満足した演奏にはならない、というのが、個人的思いです。
みなさん、頑張りましょう。
バリトン 高見
暗譜するこつはありません。私の場合、練習する時間がとれるのはお正月です。年末年始は、ふだんと違った忙しさとくつろぎの時間を持つことができます。
約1ヶ月津田混の練習もないですよね。その分、自宅で好きなように練習します。
具体的に書きますと
1. 1日のうち時間を決めて、ピアノの前、録音したもの(最初は津田混での自分のパート練習をしてもらったところとか。)で練習する人は、
再生機器の前に座りましょう。
2. 楽譜に、今、何拍子なのかをページをめくるたびごとにいちいち書いておきます。
(ついでに調、この曲は全体でどの音にシャープがつくかとかも、合図をしておくと便利)
3. いきなり、音をつけて歌わないで、手で(メトロノームは慣れてから)拍をたたきながらリズム読みをしましょう。
今回のハイドンのミサ、キリエは、途中から8分の6拍子だから手をたたく回数が多く、痛くなって大変ですが。
4. ピアノなら弾いてみる、録音なら聴いてみます。そのあと、弾きながら、聴きながら、歌ってみます。
5. 3.と4.を2〜3ページずつ、10回くらい繰り返しやると、自分のパートがどんなメロディなのかわかると思われます。1日30分くらいでも効果は期待できます。
6. 余裕があれば、自分で歌ったのを録音して聴いて確かめてみるのもいいかもしれません。私もそこまではなかなか・・・。
昔の津田混ニュースで、各人の練習や暗譜の方法の特集がくまれたことがありました。Mさんのインタビューか寄稿を読んでまねしていることがあります。
それは、少し覚えたら、練習の時、あまり楽譜を見ないで周りの人の声を聴きながら歌うということです。他の人は楽譜を見て歌っているので、自分より音が正確ですし。
といって、みんながいっせいにそうして、曲が続かなくなってしまったら困りますけれど。
ところで、一番大事なことは、このひとりでやる練習を「苦しい」と思わないことだと思います。土曜日にみんなと合唱、合わせて歌えれば楽しいではありませんか。
青廊会まで5ヶ月、定演まで、10ヶ月近くあるのですもの。今まで、できなかったことってないですよね。まにあう程度に、のんびり、楽しくやりましょう。
(のんびりなんていうと、また監督と指揮者に叱られそうですが。)
アルト 松永
大嫌いな暗譜。中途半端な十代、暗譜でしくじったこともあって、私は暗譜恐怖症になりました。
津田混でも楽譜を見ていて、青木先生に怒鳴られたこともあります。嗚呼、それなのに、人様に暗譜を強要するばかりか私自身も暗譜の必要性を感じ、なんとかしなくては
と努力するようになりました。
実は、私の楽器の師匠には「暗譜なんてのはこれみよがしのアクロバットだ」と言って馬鹿にされます。私もどちらかというと
楽譜を見て感じたり考えたりしながら歌うことが大切だという考えに近いのです。けれど、再現芸術である「演奏」において、暗譜は他者の作品を
あたかも自作のように演奏するための
最低の礼儀と考えられるようになりました。この考えが進歩か退歩かは見る人や立場により違うことでしょう。
実際、暗譜は、音楽における他の練習や努力より結果が見えやすく(覚えた!という実感があるので)、アマチュアが演奏する目標としては適切だと思います。
この間大師匠(青木先生)が「40%覚えればあとは誰かが歌ってくれるんだ」というのはちょっといい加減過ぎるとは思いますが、
確かにそれは大人数の合唱では正しいことかもしれません。
逆に少人数の合唱であれば声をコントロールするポイントが多すぎて容易に暗譜にはいたらないと思います。
と、言うか「自分で暗譜した」と思うこと自体が危険で、実際には最低限暗譜するほどのアンサンブルの練習量が必要であり、
理想的には他のパートを含めて暗譜する必要があることは
言うまでもありません。
津田混は管弦楽で歌う大合唱を目標にしていますから、ぜひ、自分でしっかり覚えて、本番では思いっきり声を張り上げましょう(これだって少人数の繊細な合唱では
危険なのです)。なんといっても暗譜は目標のはっきりした努力ができますし、とりあえず、目標は40%!ですから。Fight!(指 溝)
カラオケで歌うのとは違って、毎週のように変わる指揮や、共に歌っている
メンバーの表情(顔)を見るなど、合唱する楽しみをより深く味わうためには、
ある程度の暗譜は、やむを得ないのでは、と思って練習に通っています。
学生の頃は、自分のパートのみならず、他のパート、ピアノ譜も含め、知らず知
らずのうちに、暗譜ができていたように記憶しています。
あの時代には、暗譜の苦労は記憶になく、どう努力して暗譜していたのでしょう。
最近は、暗譜力の低下というか、折角覚えたものを忘れてしまうスピードも早く、
1年をかけて暗譜しようにも、忘れるスピードとその量の多さのため、1−2ヶ月前から集中して暗譜し、
演奏会後には、お酒と共に、消えうせてしまっているのが実情です。
したがって、暗譜力(及びその保持力)低下が、感じられるようになったこの
10年くらいは、次のようなステップで、暗譜するようにしていますので
一例として、ご参考に、していただければ、と。
1)演奏会の3ヶ月前くらいに、CD等を購入、毎日の通勤時に、通しで聞く。
(一日に一回くらい聞く程度)まずは、何度も聞き、体に慣らすことが大切です。
(好きなところは、口ずさむようになれば、○)
この時点で、できれば、一度、ピアノなりで、譜面を確認して見るのも良いでしょう。
すでに、間違って歌って(覚えて)いる場合もありますので。
2)2ヶ月前くらいになると、すべてでなく、その中で、合唱部分だけをピックアップしたテープを作成(録音)、
それを、通勤時のみならず、昼休み等にも聞くようにする。
その際、楽譜を見ながら聞きますが、できるだけ、見ないように。
つまり、ただ、譜めくりするのみで、譜が、思い浮かばない場合のみ、しっかり見る。
余裕があれば、他のパート、また、伴奏部分も正確ではないにしても音符の雰囲気(流れ)を思い浮かべられるように。
3)一ヶ月前くらいになると、楽譜は、手許に置きながら、それを見ずに、聞く。
その際の留意事項は、譜面が思い浮かべられているか、どうか、を確かめながら、聞くこと。
思い浮かばない場合は、その箇所に、カラーマーカーにて、マークすること。
4)上記カラーマークですが、4週間前は黄色で、3週間前にはオレンジで、
2週間前にはピンクで、と演奏会に近くなっていくにしたがって、マークする色を変えると良いでしょう。
当然ながら、そのマークする箇所が、だんだん減っていくはずです。(そうならない場合は??ですが)
そうすれば、演奏会直前に、より注意して、再確認すべき箇所が、すぐにも見つけられ、一夜漬け(?)が、できます。
5)そして、演奏会終了後の打ち上げにて、お酒に酔いしれながら、
既に忘れつつある自分自身のことを認識しているところです。(バリトン:高見)
私自身が入団したのは、親戚の先輩に相談し、混声合唱団2
団の演奏会を2週続けて聞いて、
津田混の演奏会で団員募
集のチラシが目に入ったからです。
前の週の合唱団は人数が少なく、一人一人の力量が問われそ
うな感じもしました。
自信のある人ならば、そちらを選んだか
もしれませんね。当日の演奏は勿論素晴らしく、直ぐに、終演後に申し込み書
を受付に出しましたら、
団長さんに紹介され、翌日ご近所の上野さんから団の説明やら、青木指揮者は音楽に対し
ては厳しいことを言うが、
気持ちは団員思いで優しい方だとの
話をしてもらいました。
団員を増やせるかどうかは音楽好きに津田混の演奏会をどれ
だけ多く聞いてもらえるか、合唱の面白さを知ってもらえるか
、
にかかっているのではないでしょうか。
演奏会で暗譜で歌う姿を見てもらった時に、どんな印象を与
えるかです。
第27回定期演奏会のDVDをまた見ました。
非常に迫力があり、すばらしい演奏だと思います。(自画自賛?!)
しかも、演奏の姿がきれいです。
この演奏を楽譜をめくりなが
らするとしたら
指揮へのこれだけの集中と,
演奏の迫力が出たでしょうか。
1年
間の努力が音楽的な成果として発揮されたと言えるのではない
でしょうか。
毎年年齢が増える中で、私もそうですが、皆さん苦
労して、録音したり、CD・テープの力を借りたりで憶えられて
居られるようです。
新入団員にはそうしたやり方での支援も出来ると思います。
合唱ですので、周りの上手な方の声を頼りに歌うことも出来る
わけです。
そうしたやり方で、初心者でも心配なく歌えるようになります。
”初心者大歓迎” “暗譜も心配ご無用”“暗譜の
ための手段も伝授、1年かけてじっくり憶えましょう、ボケ防
止にも効果大”。(Bass:古橋)
私は初期も初期、まだ「津田沼混声合唱団」という団名がなく、
青木先生が「津田沼駅前合唱団」としたら、
と云われたのに
反対した(実は強引にこの団名にした)頃からのメンバーです。
週1回土曜日の練習が生活の一部になっている私には、むしろ
暗譜でないほうが不自然に思えます。
1年間のリズムの中で、
最初に楽譜と取り組み、2〜3ヶ月もすれば音楽が体に入って来ます。
無論各所に難問はあり、すっと歌えぬ個所もあります。そこには
鉛筆で丸印をつける。出だしが難しいところは、
眼鏡印(○二つ)
をつける。また復習は必ずする。このようにして歌い込むうちに
楽譜はむしろ邪魔になる。
指揮者と心を一つにして音楽造りを
する上で、暗譜の効用は大きいものです。暗譜を恐れることは
ありません。
周りの仲間の声に合わせることで結構歌えます。
津田混の宿命として、暗譜を受入れてください。 (Bass: 友野)
私たち津田混は全曲暗譜で演奏していることを
誇りに思います。
又、近眼の上に老眼が
進んで困っている私、楽譜を見るのが面倒
になっているのも事実、それなら早目に
暗譜して目を癒さなくては...。
(という
今夕、初見で歌えない悲しさで、必死に
楽譜を見てましたー。笑)
合唱団が暗譜は当たり前かも、でも、
指揮者もソロも全暗譜は津田混だけなのでは?!!(ago)
団員の皆様、また暗譜で苦労した経験、得した経験のある皆さま、
お話を待っています。
メールで待ってます。